猫の話

今回は、冷静な気持ちでいられるあいだに猫の話をしようと思います。

冷静な気持ち、というのも、
先週、4日と半日のあいだ、次に紹介する野枝が不在だったのです。
早起きがとても苦手な私が早朝うろうろと徘徊しているのを見かけたら、猫が行方不明とみて間違いないです。

こんなに長く不在にすることは今までにありませんでした。
野枝は、探してもふいに出会えたことの無い猫です。
4日と半日が過ぎ、突然、聞きなれた声で「開けろ」と言われました。

少しずつ動く範囲を広げ、さまざまな景色を観たいのだ。
おれが離れている時間が長くなることに慣れよ、と
しっかり言われてしまったようで、親としては辛いですよ。
マジ泣きしました。

さて猫は3匹。いずれも迷い猫なのではっきりとした歳はわかりません。

●野枝 のえ 7歳半くらいでしょうか。
女性の名前がついていますが男性です。
初めて猫に触れた私たちは彼が去勢された男性とは気づきませんでした。
甘粕事件の 伊藤野枝 から名前をいただきました。
とある日、文字通りのえは空から「降って」きた猫です。
そして埼玉から天草に一緒に引っ越してきました。

ところでこちらは「本屋と活版印刷所」オープン日の写真ですが

この写真の中にのえちゃんがおるとです。


赤マルの中を見よ!! まじかわいくないですか?

●粉名 こな 3歳くらいでしょうか。男性です。
ある雨の夜にひとり鳴いていました。

男性ですが、裕木奈江に似ていると思います。


白猫ですが、地面に身体をこすりつけるのが好きなので、だいたい薄汚れています。

こなは出会った雨の夜、お尻が真っ赤に腫れていました。
次の日病院に連れていったら即手術、即入院。
おしっこがちゃんと出ない病気で、数日そのままであったら死んでいたそうです。
病気のときに金玉が壊死して無くなった…という説明を受けており
さかるということが無かったのですが、
突然様子がおかしくなり、病院に行ったら身体の中にひとつ玉が残っていました。
だからなのか、なんとなく複雑な性格をしています。
白猫というのは個体としては弱い傾向にあるそうで(病院の先生談)大体いつもどこかの調子が悪いです。
こなはあまり人慣れせず、ほぼ店に入ってきません。
聞きなれない足音がすると

こんな感じで布団の中にいます。絵は下手です。

こないだ、こなも3日家出をしました。
早朝探していたら、諏訪神社の駐車場の向こうから、白い猫が2匹るんるんと飛び跳ねる感じで歩いてくる。
「??? こな?」と呼びかけましたら
あちら、はっとした顔をして、親(私)の元にはやってこず、親とは一定の距離を保ち、
気づいていませんというふりを無理やりにして、追いかける親から逃げ、彼女を追いかけて行ってしまいました。
・・・・・・
・・・・・・・・
あいつは、ネコミュニケーションにはたけていやがる。
前の家でも、彼女を連れ込んできては自分のごはんを食べさせていました。

デートしてるところを親に見られて、あちらも気まずかったでしょう。
その後、白猫彼女の本命彼氏にぼこぼこにされて帰ってきました。

●点 てん 生後半年くらいです。男子です。

掃除機で吸われるのが大好きで、掃除機の音がするとおなかを出して待っています。


これは私がひとりあいみょんを絶叫していたのを見ている顔です。

拾ってきたときは姿を見せるまで2週間ほどベッドの下に隠れていたのですが、
今では誰よりもよく食べてまるまるとしています。
つい昨日、スナックに入ろうとしているところを親(私)に見つかっていました。
どいつもこいつも!!



■さて彼らは引っ越しの当日、がちゃがちゃに詰め込まれた荷物の中で、
なんとか落ち着ける場所を見つけてじっとしていました。

そんな猫たちも、少しずつ店に慣れ、外を散歩してくるようになりました。
長島さんにも永田さんにも、お客様にも優しくしてもらって、とてもありがたいです。
私が不在のあいだの猫たちの社交性などを聞くのも楽しいです。

「猫は家につく」と言われますが私はそうは思っていなくて、
「家」というよりは「間」につくんじゃないかなと思っています。
「間」は漠然とした概念ですが。

そこで暮らす人は、一軒家であれマンションであれ森の中であれ街中であれ、
どこに移っても結局は同じ空気の場所、「間」、を作っていくように思います。
その人が作りあげた、その「間」を猫は好んでこちらに寄り添ってくれるんじゃないか、
その「間」に鼻をこすりつけ自分の匂いづけをするのが好きなんじゃないかと感じています。

私たちが作る「間」を猫が好んでくれるのであれば、
精一杯「間」づくりにいそしみたいと思っています。

常時いるわけではないので猫が苦手な方もご安心ください。苦手だったらすぐ隠します。
お好きな方は、出会えたときは眺めたり触ったりしてください。
親と同じで愛想が長くは続きませんが・・・

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