本屋と活版印刷所と宋朝体と長崎への旅

とは言いながら、塗って塗って塗りまくりはじめるのはまだ少し先のことでした。



■1月8日
長島さんが「本屋と活版印刷所」の活字を決定。
戦前の書体宋朝体が採用されました。
築地活字さんにて版を作っていただきました。

(この写真は5月17日本日付の長島さんです)



■1月10日
内装について具体的に検討開始
・本棚のサイズ、本棚の段数、本の数量を考えた見せ方について
・壁は既存のクロスを剥がしてみて考える
・床もクロスを剥がしてみて考える
→この時点では木材を墨汁塗装にする
具体的にはコンパネを30cm四方に切って墨汁の色ムラや木目によってランダムに敷き詰めていく、
という苦行を考えていました。

試作。かわいらし。

※この苦行、屋根裏家では以前、埼玉県所沢市で住んでいた家で採用したことがありました。(夫が)
しかも手切りで。手ノコって言えばいいの?電動ノコじゃなく。
結果もちろんがったがたでした。手ノコが好きなのだから仕方ないです。
今後も出てくるし現在も絶賛手ノコ中です。



■1月13日
永田さん作製の店内本棚ミニチュア

もちろんミシマ社名物ちゃぶ台がございます!
ミシマ社は東京・京都の両方の会議室に丸いちゃぶ台があるそうです。
本棚の話になると、どの本屋さんの棚が素敵、と永田さんからいくつもの本屋さんの名前が出てきます。愛!



■1月16日
さて、活字があがってきました!

ため息…



■1月23日

印刷してみました。

実物は現在、レジ横のおやつばこ?の中にちんまりとおります。

活字の断面、印字された文字を見ていると、「きれいだな」とか「かっこいいな」とともに
とてもありふれた言葉だけど「懐かしい」という感情も浮かんできます。
戦前の、どこかの街の、においやら音やらが聞こえてくるような気がします。



■1月24日
アイコンを選びました。

 

微妙な行間の違いによって、印象が変わってくる…
上揃えが採用されました。





長島さんの現地調査により最安値で何ができるか検討。
床に関してはクロス剥がした下地をダークグレーに塗ってニスを塗る。
木材は予算と時間を考えると厳しい。木材敷くと入り口の段差ができるのもNG。
壁についてはある程度頑丈なので、クロスは剥がないで全体に漆喰を塗る。
天井は鉄筋らしい作りがいい感じなので抜いて照明をやりかえるのもあり?
さて、前回荒ぶったお風呂については…
ジムの会員になって通うっていうのはどうか?とか話していましたが
まず屋根裏夫婦は通わない。
浴室を作るのではなく、単独のシャワーブースを設置しよう!
でもシャワーブースってなぜかスケルトンが多いよね~
まるみえだよね~
とぼんやりとしたイメージだけで話してはやめる…というのがしばらく続きます。




ちなみに
1月22日には、「素晴らしい書店を見に行こうツアー」も敢行。詰め込んでる。

長崎です。
長崎といったらトルコライス。
長島さんの揚げ物撮影スキルを見よ。

眼鏡橋のすぐそばに「ひとやすみ書店」さんはあります。
本の数は決して多いとは言えない。
けれど豊かで、本がどんどん話しかけてくる。
ど肝抜かれました。愛っていうのはすごいもんです。
みんながあれこれと選びながら、私は
「自殺会議」末井昭著  朝日出版社
「悲しみの秘儀」若松英輔著  ナナロク社
「考える練習」保坂和志著 大和書房
を買いました。

店主の城下さんがとても素敵な方で、永田さんとぼーっとして帰りました。

で、長崎に行くなら絶対に観たかった!!!
長崎市西坂の丘に立つ日本二十六聖人殉教記念碑
(日本で初めてキリスト教の信仰を理由に最高権力者の指示で処刑された人々)
(彫刻家 船越保武は天草島原の乱での原城の兵士を表した「原の城」も有名です)

天草に住む前に旅行で観て、こちらもまたど肝抜かれた碑。
観たい観たいと思っていてやっと観られた。6年ぶりくらい?

2回目は、4人で観たんです。

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