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ペーパーバッグフロア2

暑い。クーラーが必須となりつつありますね。
ブログの内容はまだ2月だというのに!着ている服との違和感。

さてペーパーバッグフロア。前回からの続きです。
ぼーっとしているあいだに前回の投稿から約1ヶ月もたってしまいました…
是非前回のブログも読んでいただき、みなみなさまにペーパーバッグフロアを知っていただきたく…



2月11日

びりくちゃ紙(びりびり破いてくちゃっとまとめた)を用意します

木工用ボンド

水で薄める

墨汁を混ぜる

それを

元の床

に塗っていきます

塗って

びりくちゃ紙を伸ばして置いて

塗って

線路は続くよどこまでも
堅い床に膝を置き、膝はもちろん腰も痛くなります。



翌日2月12日 強力な助っ人登場

永田さんの息子さん!!!!!!

長島さん現場監督

一緒に床を塗ってくれた。
2人の後ろ姿をよく思い出します。

自分の親が友人たちと、ほとんど手作りでお店を作る。そこには街に本屋を開きたいというただひたすらの愛しかない。
こういう姿をどんな気持ちで見てくれているのだろうなと思いました。



2月14日

ついに終わる。
一層目が。まだ終わりじゃないんですよ!!!



2月19日
一層目がしっかり乾いたところで

上からウレタン樹脂を塗っていきます

この後姿、何度も見ました

塗っても塗っても終わらない
涙の河

乾くとぴかぴかになります
びりくちゃ紙を伸ばして塗ってもどうしても凹凸が出てしまうので、強度のために上から何度がウレタン樹脂を塗りました。


当時のツイッター投稿。ちょっと現代美術の絵画っぽく見える~



完成が2月23日。連日の作業により長島さんは完全に腰を痛めました。


今日の床。耐性は結構あるようです。

さて、2階住まいのペーパーバッグフロアも見てもらっていいですか?

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ペーパーバッグフロア1

九州南部は梅雨入りしたけれど、九州北部はいまだ梅雨入りしておらず。
だけど天草って九州南部なんじゃないかと台風のときもどちらの予報を見ていいのか迷います。

しかしブログはいまだ1月~2月のあいだをううろとしておる…
これは私の更新頻度のせい100%なんですが、季節に置いていかれている感あり。
ブログの編集画面を開くたびに
BOØWYの 「季節が君だけを変える」 がリフレインされます。

さて
床である!!
床は長島さんとしては雰囲気として重みが欲しいところで
当初は木材を墨汁塗装にする
具体的にはコンパネを30cm四方に切って墨汁の色ムラや木目によってランダムに敷き詰めていく、
という苦行を考えていました。

でもこれだと入口に微妙な段差が出来るからな~と思っていたところ



1月29日
夫より、paper bag floor 案浮上。
DIY大国アメリカで流行っている(いた?)そうで、paper bag floorで画像検索するとたくさん出てきます。
You Tube にはハウツー動画がたくさんあります。
今のところはペーパーバッグフロア と日本語で検索するとくそなのでやめましょう。

石のような質感になります。ランダムに破いたりシワになった部分が石みたいに見える。紙によっては大理石みたくなる。
やり方は、簡単にいえば
何でもいい任意の紙をクシャクシャに丸めてテキトーに手で破いて水に濡らして敷き詰め、あとはワックスを2~3度重ね塗りするだけ。
ぎゅうぎゅう押さなくちゃいけないとか、そういう力も不要。
アメリカでポピュラーに使用されているのはスーパーの袋、クラフト紙。

アメリカの動画だとワックスもいろんな種類を使っていたり色味もいろいろ選べたり、
だけど同じものを揃えようとするとバカ高くなるので
近所のホームセンターの量産ワックスで同じ効果が得られるのかどうか。
それからこれはセンスもいりそう…

だけど、「紙でできた床」。
本屋と活版印刷所の床が紙で出来ているというのはなかなか気が利いてますよね!!
試し刷りしたやつなんかも少し混ぜて~
床をよく見ると、あれ?これ文字?ってわかると面白いよね~
長島さんに「ボロボロの100年前のニューヨークタイムズが1年分あるからそれでもやってみよ。」と言われて俄然わくわくしました。



1月30日
ということで早速長島さんが試してみてくれました。

店の床をはがす

残骸 まとまっているとこれはこれでよさそうな敷物に見えてきます

ペーパーパッグフロア 試し 墨汁ありと墨汁なし

ウレタン塗装墨汁あり

ウレタン塗装墨汁なし

普通のクラフト紙

筋入りのクラフト紙

模造紙

※ウレタン塗料は樹脂の中でも柔軟性があり、密着度が高い塗料。艶ありタイプは光沢がきれいで、高級感のある仕上がりとなる。
膜をはることで傷にもなりにくい。価格も手頃。

試してみた結果、
ちょっとガムテープっぽくも見える感じ。
→紙は大きめに破るとガムテープっぽさは解消されるかも。

一番石っぽく見える仕上がりになるのは普通クラフトかも。
墨汁入りも乾いてなおかつ光沢が出れば御影石っぽくなるかも。
で、石っぽさにこだわらないなら筋入りもいい感じです。
ただ、筋入りは筋入りって言うほど目立たない。

貼るときには、まず紙をある程度床に固定できたほうが良いようなので
水のりもしくはボンドと墨汁混ぜて紙に染み込ませてから貼っていくと後処理が楽そう。
表面はウレタン塗装でいこう。

と方向性が決まったところで
床を塗って塗ってぬりまくる本番へとなだれこんでいきます。

カモンベイビーアメリカ!!!!
思ってたより大変だったよ。

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マチエールと暮らす

ついに塗るぞ!!!!

ブログを、どう書いたらいいのかわからなくなってきました…まだ4回目なのに。
ひとつの作業が一日で終わるわけじゃないので、
ただ時間軸で書いていると経過がわかりづらい場合もあるな。

漆喰、とりかかりはじめたのが1月30日なので
今回は「漆喰」に絞りたいと思います。

漆喰の効果は、長時間経過してもあまり見た目の変化が無いとか、ほこりやゴミがつきにくい。
そして優れた調湿効果がある。
まあ、クロスの上にそのまま塗ったら効果は無いのかもしれませんね。
あとは見た目の問題。どぎついマチエールが好み。



■1月30日
長島さんと長島さんのご両親が現場で床はがし&漆喰ためし塗り。ありがとうございます。

漆喰は練られたものを買うと高いので、
漆喰の粉を購入して自分たちで撹拌します。
長島さんのお父様は元左官さんということで、攪拌機や小道具をお借りしました。



■2月3日 漆喰スタート
1階の漆喰はクロス剥がさずそのまま塗りました。

粉と水を混ぜて撹拌。粉っぽくなるのでマスクも眼鏡も必須。

ちょうどいい硬さにするのがむずい。

永田さんもくもくとがんばる。ホットケーキ3個分漆喰落とす。
塗ろうとして漆喰をすくって、壁につくまでに、落ちる。私も落としました。



■2月4日

お父さんせっせと塗ってくださる。肩より上を塗るのがまあしんどい。漆喰重い。

やってみる。近くで見るときれいだけども。

遠くから見るとむらだらけ。

お父さんが直してくれる・・・

長島さんも直してくれる。
長島さんの背中を見ることが増えた。
1階の漆喰は2日半ぐらいの作業で完了という感じ。




2階住居部分はクロスをはがして塗ることにしました。
とにかく極限まで剥がせとの指示のもとまずは仕事の帰りに現場に寄ってちょこちょこ剥がす。

2月4日から作業開始

クロス

爪でちょいはがし

ぺりぺり剥がしていく。べろっと大きく気持ちよく剥がせることもあるけどだいたい途中でぶつ切れて小さなストレスがたまっていく。
あとクロスが爪にささると痛い。意外と硬い。

剥がしたさらにその下の薄皮みたいなやつも夫は剥がしたりしていました。漆喰の定着がよくなるかもとのこと。




■2月11日 2階 本格的に漆喰塗り始める。

素手は駄目です。化学火傷します。絶対に手袋をつけましょう。

最初は調子よくても、塗ってるとだんだん無言になります。重い…

当然一日では終わらず(1回下地を塗って、上から重ね塗りしようという計画)



■2月14日  たまたまお休みで時間のあった友人にも手伝ってもらいます。




■2月18日 22:41の様子

このころからだんだん時間の感覚がおかしくなっていってました。

2階の漆喰完了は2/20 ちょこちょこやって、まあ4日ぐらいの作業時間というところでしょうか。

疲れました。

絵画も、マチエールがきつく、その絵の具の厚み何センチ?って思うものがあるけれど遠目にはわからなかったりもする。
壁に使用した漆喰もそうで、薄さ厚さ、部分的な極度な厚さ、手の動きに沿った模様、
そういうものは、荷物も置かれ隠れたりしていつもはっきり見えるわけじゃない。
意識して見るわけでもない。

だけどクロスそのままなのとは景色が明らかに違う。
滑らかさとか穏やかさなんかが。
それから、部屋(という意思)が私に向かってくる距離が違うような気がする。

不規則であるということは居心地のいいものなのかもしれないです。

漆喰やりながら、
床をどうするか考え、
永田さんは本屋開店にあたっての挨拶文を考え、
長島さんはショップカードを印刷し、から揚げを食べる日が多くなりました。

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燃えて萌える

年末ぎりぎりに物件を見に行き、数日後に2019年がやってきました。
大晦日の紅白歌合戦では椎名林檎と宮本浩次の「獣ゆく細道」を観る。
屋根裏家はエレカシが大好きですが、なんとなく、なんとなくこの曲聴かず嫌いでした。

感動しきってしまい

無けなしの命がひとつ だうせなら使い果たさうぜ

借りものの命がひとつ 厚かましく使ひ込むで返せ

2019年のテーマは「背水の陣」である、と意気込んだのでした。



■2019年 1月6日
1月最初の日曜日 長島さんの活版印刷事務所にて本屋会議



■1月7日
はやばやと
HPのURL、ツイッターインスタFBのアカウントを作成。(初投稿は1月31日)



1月8日
正式に大家さんに空き店舗を借りる旨を伝える。



1月9日
工事業者さんに店舗、住居ともにリフォームの見積もりを出してもらう。
長島さんと2人で業者さんと相談。
屋根裏家については、

住居にする2階はトイレはある。水道、ガスの線は通ってるけど、キッチンまわり(シンクや給湯器など)の設備、お風呂が無い。
洗濯機はどこに置けるか…
屋根裏一家は夫婦2人に猫3匹。そしてものが多い。こんまりメソッドに則っても「ほぼときめくものばかり」。
人を呼んだときに寝床がでーんと見えているのはいやである。
2階は2部屋、これを有効に使うためにロフトを作ってそこに寝たい。
まあともかく一番の問題はお風呂。
天草に温泉はたくさんあるけれど、帰宅が非常に不規則な夫のことを考えても、お風呂はあったほうがいい。
で、
工事業者さんに相談しましたら…

給水排水やらお風呂という場所をつくる、などで
「200万弱」

って言われた。
・・・・・・・・
リフォーム補助は賃貸物件には使えないので、その価格を出すのはもったいないです
って言われた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

頭の中が真っ白になる。100万だって、50万だって真っ白だけども。
これ、そもそも住めないってことになるんじゃないの?
夫に言ったら「それはやっぱり住めないね」と言われるだろうと思った。

報告。したらば
師曰く
「上下水道は来ていてガスも来てる。クリアボックスで半身浴はあんまりだけど、何かあるはず。」
あれ?思ってたのと違う反応。

師曰く
「生活が、そこそこの給料を元手にさまざまなサービスに誰でもアクセスできてそれで経済が回ってるとかいうのはお伽話だ。
清潔観念とか生活観念の全体を、先ず自作し直さないといけない。」

師曰く
「本棚にいい本があるんだからそれを読みなさい。」

「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」坂口恭平 著 太田出版
無職無一文、着の身着のままで街におりたったら、そこからどう生活するか?
というシミュレーション方式で書かれた本。
坂口さんは熊本県出身で熊本市在住の建築家、作家、アーティスト。

埼玉に住んでいるときに坂口恭平さんを知って、
しばらく夢中になって著書を読んだことがあった。
だけど、ものすべてにときめくとか言っておきながら、
そこにあることさえ忘れているというざまである。
数年たって、本に救われました。

私かこうしているところをみんなで想像。笑える!!
実際にはいろんな方にお知恵をいただき、業者さんに入ってもらった上で見積もりよりもはるかにはるかに安い金額でお風呂が出来ました。
ただ、もうこれ住めないなというのではなくて
あ、こういうやりかたあったね、と思えたことはとても気が楽になれることでした。

燃えてる→萌えてる。逆境萌えに入った私達。

市の補助金の中で使えるのは家賃補助のみ。
ともかく自分たちで出来ることをやっていこう(でもダサいのは嫌だ)ということで、
このあと塗って塗って塗りまくる生活が始まっていくのでした。

※上に紹介しました
「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」坂口恭平 著 太田出版
では、たくさんの生活する方法
段ボールハウスの作り方、生業の方法として貴金属を拾うなど
衣食住の方法が載っています。
こうあるべき、こうしたほうがいいじゃなく、こうも出来ると考えると
私は単純にとても気が楽になりました。そんな一冊です。

ちなみに坂口さんは歌もおススメ…

大杉栄の「日本脱出記」(本は岩波書店や土曜社から出ています)から「魔子よ魔子よ」を歌ったものが特に好きです。

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天草に本屋を作るの?

■2018年12月18日

この日はアマクサローネでの「本屋企画グループ」の打ち上げを、永田さんと夫と私で予定していた日でした。

アマクサローネ(2018年は11月1日~5日まで開催)では3年連続で原点回帰の出版社ミシマ社に本屋さんを出展していただき、トークイベントも行われていました。その切り盛りをしていたのはアマクサローネ実行委員で熱烈なミシマ社サポーターの永田さん。
2018年のトークイベントにあたり、内容をもっと踏み込んだものにしていけたら、実行委員からミシマ社の皆さんに提案できたら、と思い、3人で「本屋企画グループ」を始めました。
ミシマ社の本屋さんが天草にやってくる、その意味を改めて考えてみようということで、
トークイベントのテーマは「天草に欲しい、作りたい、行ってみたい本屋ってどんな本屋だろう?」

無事アマクサローネが終わり、実際本屋を作るのはまだ先だろうけど、これから何かを育てていけたらいいよね…という感じで打ち上げが行われるはずでした。

そしたらそこに天草のラッセル・クロウがやってきました。
※私は九州活版印刷所の長島さんのことをラッセル・クロウと呼ぶのが好きなのです。「ビューティフル・マインド」映画館で観たいなあ。

長島さんの手には企画書が。

私「え、ほんとにお店出すの?」

■2018年12月21日

長島さん、永田さんと一緒に物件を見にいきました。
私はたまたま仕事が休みで、物件を見るのが好きなのでついていきました。

寒かった。

この写真を見ると「用心棒」という言葉が浮かんできます。

2階。

私はこの窓が好きだなと思いました。

長島さん「住めるね」
永田さん「住める住める! ここは気持ちいい!」
私「・・・・(テンション右肩上がり)」
最近、本当に住めるようになるとは思わなかった、俺なら住まんよと長島さんに言われました。
この写真を改めて見て、なんで住めると即決できたのか、自分のことが一番信じられませんね。

入口上には「画廊」の文字。
テープ貼って作られています。この文字にもときめきました。

※見たあとすぐ、夫に物件のことを話す。
私の声にこれは本気だなと思ったようで仕事のあと寄って帰ってきた。
「スナックの音漏れがすごいから住めないと思うよ」と言われる。

■2018年12月28日

夫も一緒にみんなでもう一度内見。サイズ計測。大家さんともお話する。

■2018年12月29日

年末で暇だからと言って長島さんはお店のミニチュアを作製。

盛り上がりすぎて何かが壊れました。

■そして2019年4月1日

「本屋と活版印刷所」がオープンしました。

アクセルを踏み続けて春がやってきました。

お店が出来るまでを少しずつ振り返りたいと思います。

(2階 通称屋根裏はいまだ進化の途中です)

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